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長年の要望・提案が実る - 駅前通り拡幅の都市計画を廃止へ - 蕨市都市計画審議会

16日、蕨市都市計画審議会が開催されました。市長から諮問された議題は、蕨駅西口から戸田市境に至る駅前通りの都市計画の変更(蕨駅前の県道との交差点から国道17号までの拡幅計画の廃止)と、関連する用途地域に関わる計画の変更についてです。

駅前通りを拡幅する都市計画は県・市双方の計画に関わるもので、全線で幅員を15m程度に拡幅する内容でした(現況は7m程度)。しかし、沿線の店舗等の面積が大幅に削られ、中心商店街に重大な影響を及ぼすこと、建て替え等が制限されているにもかかわらず事業の推進が見通せないこと等から、地域からはこの計画の変更を求める声が出されていました。こうした声を受け、日本共産党市議団も、埼京線の開通や市役所通りの拡幅等により周辺の交通環境が大きく変化した等の状況を示しながら、議会で拡幅計画の廃止を求める等、長年にわたり中央第一区画整理の廃止とともに対応を要求してきました。

また、この地域の一部は、中央第一地区の新しいまちづくりに関わる地区計画範囲でもあります。今回の変更により、同地区の都市計画上の変更等の対応が一段落することとなります。

審議で、委員として出席した鈴木議員は、長年にわたり地域からの要望があった内容であることを指摘し、一方で、この計画変更だけが時間がかかってきたことについて改めて質疑。担当者からは、当初、中央第一区画整理の廃止と同時期に、県が示した平成17年3月の見直しガイドラインに従いすすめる方向をもっていたものの、県との協議で、当時準備が行われていた新たな見直し指針(平成25年6月)での見直しにする見解が示されていたことなどが説明されました。他にも、防災に関わる内容等の質疑応答が行われ、市長諮問の通り決定しました。

今後、来月開催予定の埼玉県都市計画審議会を経て、同都市計画の変更は完了する予定です。