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「環境未来都市」目指す横浜市の取り組みを視察
県南協・環境部会視察報告ー市会議員 鈴木 智・宮下奈美

1月25日、県南都市問題協議会・環境問題研究部会の視察で、横浜市を訪問。「スマートシティプロジェクト」の取り組みを中心に説明を受けました。

現在、横浜市では、地球温暖化対策実行計画をより着実に推進するため、中期、短期目標に向けた行動計画が示されています。今回の視察テーマはその柱の一つ「エネルギーマネジメントの展開」として、地域で必要な電気・熱の需給調整の枠組みを構築し、効率的なエネルギーの使い方を実現しようというものです。経産省の「次世代エネルギー・社会システム実証地域」に選定され策定されたもので、東日本大震災時の経験も活かし、電力消費のピークを移動または削減するための方法等についての実証実験が行われてきました。主な事業は、4200世帯(2013年末実績)が参加した家庭部門の実証実験で、予想ピーク時に高い料金を設定することと、情報提供や特典付与などの組み合わせで効果を上げようというもの。また、業務・商業ビル部門の実証は、節電要請量の達成に対して電気料での利益が得られる仕組みを地域でのエネルギー消費量の最適化に役立てようというもの。他にもエネルギーの地産地消めざす多彩な事業計画です。

それぞれ効果が確認されていますが、どれも大規模なシステムや専門的な検証が必要な事業。蕨市や県南各市には大きすぎる課題だと感じました。一方、横浜市では温暖化対策具体化の一つとして地域リーダー育成も推進する計画とのこと。今回視察した先進の「実証実験」の結果などの情報を得た上で、地域に根差した活動をどのように作っていくのか、必要な情報提供をどのように行うのか等、各地域の実情に合わせや対策の検討が重要だと感じた視察でした。