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議会改革の先進事例を視察/議会運営委員会視察報告
市会議員 鈴木 智

2月3日、4日に行われた議会運営委員会の行政視察に参加しました。

視察テーマは岐阜県可児市の「地域課題解決型キャリア教育支援事業及び議会改革」と同多治見市の「市民と議会の対話集会及び議会改革について」。両市は議会改革の先進市として毎年多くの視察を受け入れています。

可児市では、反問権の保障や議員間の自由討議など議論充実のための取り組み、予算決算審査サイクル、議会報告会の実施など数多くの取り組みが進められています。特に予算決算の審査は特徴的で、決算審査の際に執行部から重点事業点検報告書による詳細な説明を受け、その後委員会で審査、さらに分科会で議会としての提言をまとめ市長に提出。予算審査の際にその対応について、決算審査ではその執行状況について報告があるというサイクルになっています。立場の違う各会派で共通した提言をまとめる努力や、重点事業点検報告書提出により決算審査が実質的な議論になるなどの話を聞くことができました。また、地元の高校生による高校生議会とその後の地域課題懇談会の実施は、若い世代に地域と議会について考えてもらう機会として有効だと感じました。

多治見市でも多くの改革を行っています。
特に、市長だけでなく他の市職員の答弁の際にも認められている反問権のあり方は特徴的でした。また、議会報告ではなく「市民と議会の対話集会」として実施していることについて、行政と同じ内容を議会結果として報告しても市民の関心につながらない、市の将来像全体についての意見交換ができる、議員にとって大切なのは伝えることよりも聞くこと、少人数の車座での議論を行っているなどの話は、これから「議会報告会」を計画する蕨市議会にとって非常に参考となるものでした。