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2016年度予算など市長提出議案のすべてを可決
3月定例市議会終わる

3月24日、蕨市議会は最終日を迎えました。

はじめに各常任委員会での審議について、各議案への質疑項目と採決結果が報告された他、「子ども医療費無料化と国民健康保険財政調整交付金削減のペナルティをやめることを求める意見書の提出を求める陳情書(提出・新日本婦人の会)」、「政府に対し若者も高齢者も安心できる年金制度の実現を求める意見書の提出を求める陳情(提出・全日本年金者組合蕨支部)」の2件の陳情については、日本共産党市議団が行った賛成討論の全文が読み上げられました(委員会での討論はこの2件のみ)。

採決では、陳情2件は、日本共産党、民主党、無所属が賛成したものの、新生会、公明党が反対し不採択に。市長提出議案35件については全て全会一致で可決されました。

今議会を通して、本会議・委員会合わせた傍聴者数は98人でした。

3月定例議会を振り返って日本共産党市議団の見解
消費税の増税や経済政策の失敗など、安倍暴走政治の影響で市民の暮らしはいっそう厳しくなっています。また、マイナンバー制度施行や介護保険の制度改悪、区画整理や市営住宅改修に関する交付金が減少傾向にあることなど、国政の影響も見過ごせません。予算案など議案の審議にあたって、党市議団は、これらの現状や問題点、市民への影響などを指摘。安倍政権の暴走政治をストップさせる立場を強調しました。

また、こうした下で、市民の暮らしを守る頼高市長の「あったか市政」をさらに前にすすめることが重要です。党市議団は、質疑や一般質問を通して、市民要望を市政に届け、あったか市政を充実させる立場で議論に臨みました。

なお、党市議団が、今議会で唯一反対したのが、議員の一時金を引き上げる条例案(3月20日付で既報)。議員の期末手当や報酬が、職員給与と同等には引き下げられていないことなどを指摘しての対応です。党市議団は、本条例改定に基づき支給された期末手当の追加分から所得税を控除した分を、安倍暴走政治ストップがかかる一大政治戦に向け全額を日本共産党に寄付することにしています。

2件の陳情について
前述の陳情2件は、どちらも重要な内容です。「年金」の陳情では、提出者が意見陳述を行い、思いが届けられました。こうした思いに立って、党市議団は委員会で賛成討論を行うなど採択をめざしましたが、不採択となったことは残念です。同時に、その理由について議会審議を通して明らかにされなかったことは、議会としての大きな課題です。傍聴者からは、「不採択は残念」という感想に加え、「切実な思いで出した陳情に理由も示さず反対するのはおかしい。せめて理由ぐらい討論で示してほしかった」といった意見も寄せられました。