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第8回生活保護問題議員研修会「『貧困の連鎖』を断ち切るために」を学んで - 市会議員 宮下奈美

深刻な子どもの貧困について報告する中塚久美子朝日新聞記者
深刻な子どもの貧困について報告する中塚久美子朝日新聞記者
8月26・27日、富山県民センターなどを会場に、生活保護問題対策全国会議・全国公的扶助研究会主催、「第8回生活保護問題議員研会『貧困の連鎖』を断ち切るために、富山で生活保護を考える」が行われ、党市議団から私と山脇市議が参加しました。

1日目はドキュメンタリー映画のあと基調報告、続いて講演が2つありました。2日目は主に分科会でそれぞれが事前に希望を出していたものに参加しました。

1日目の講演のひとつでは、「自治体に求められる子どもの貧困対策」で中塚久美子さん(朝日新聞生活文化部専門記者)が、取材した子どもの貧困状況等をリアルに話し、その深刻さに迫りました(写真)。特に、学習支援「無料学習会・居場所の広がり」の話になると、埼玉県の事例(生活保護世帯の中学生・高校生への無料学習会が県内24カ所で行われていること)が取り上げられました。自治体の役割として、「?実態調査?は必要。でも注意してほしいのは?ニーズ調査?ではないということ。改善あっての実態調査。調査をしたら対策をして検証、そして改善すること。議会対策のための調査は×(バツ)」と会場の議員に熱く語り、そのことだけでも取材の内容がとても深刻で重いことが伝わりました。

分科会では「生活保護なんでもQ&A」に参加しました。生活保護制度の基本を学び、生活保護相談でよく問題になる論点、事例などを取り上げ、会場の質問にどんどん答えていくという形で、いろいろなケースがあり、それをどう考えていくのかがとても参考になりました。いろいろなことを学べた研修でした。