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都市計画審議会報告
市会議員 鈴木 智

10月17日、蕨市都市計画審議会が開催されました。今回の議題は、埼玉県が定める蕨市都市計画区域「整備、開発、保全の方針」及び「区分」の変更について、市長の諮問に基づき審議し、地元蕨市としての意見をまとめるものです。

今回の改正は、法改正や県の都市づくりの基本理念「まちづくり埼玉プラン」に基づくもの。コンパクトなまちの実現、地域の個性ある発展、都市と自然との共生を推進するもの。

都市機能を集積する拠点と公共交通ネットワークとの連携によるコンパクトなまちづくりの方向性を明確にし「中心拠点」を位置づけるもの等との説明でしたが、国の意向が大きく影響した変更という印象です。

この「コンパクトなまちづくり」は、歴史や文化、コミュニティ、利便性の高さをあわせ持つ蕨の魅力や強みを最大限に活かし、日本一住みやすいまちを目指している「コンパクトシティ蕨」とは意味合いが異なります。国等の示す方向は、都市機能の集積や交通ネットワークの整備等が開発型事業に向かう傾向、地域間の格差拡大等の問題も懸念され、注意が必要です。

最も大きな変更は、従前、市内地域ごとの市街地像として「商業・業務拠点」、「生活拠点」、「産業拠点」として各地に設定されていたのが、今回の変更で蕨駅周辺の「中心拠点」だけに。今後のまちづくりへの影響等、検証が必要です。また、私は「土地利用の方針」から「地球環境への対応に関する方針」がなくなっている(他の理念の一部で扱われている)点を指摘。今後の扱いにおいて軽視することのないよう確認・要望しました。
他、いくつかの意見を交わし、審議会では「変更案」を修正なしで答申しました。