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区画整理・再開発 研究会に参加 - 市会議員 宮下奈美

5日と6日、北千住で第49回区画整理・都市再開発全国対策研究会がNP0法人区画整理・再開発対策全国連絡会議主催で開催され、5日の記念講演と分科会に参加しました。

記念講演は、世田谷区太子堂2・3丁目地区まちづくり協議会の梅津政之輔氏が「もう一つの防災まちづくり・35年‐暮らしがあるからまちなのだ!‐」と題して、自身が住む地域の「住民参加による修復型の防災街づくり」を詳しく話しました。

修復型街づくりというのは、再開発や区画整理事業とは違って、個別の住宅が建て替えするさい、セットバックをすることにより、街をリノベーション(道路の拡幅、建物の不燃化を進める、中古住宅に対して、機能・価値の再生のための改修、その家での暮らし全体に対処した包括的な改修を行うこと)していく事業方法です。世田谷区というと高級住宅地というイメージが強いが太子堂は庶民のまちで、大正12年関東大震災の被災者が大勢移り住んできたため、都内でも代表的な木造住宅密集地区となり、さらに昭和20年5月の空襲で被害を受け、その復興を通していっそうの建て詰まりが進み、このため大地震が起こるととても危険です。

梅津氏は「暮らしがあるからまちなのだ」と主張して活動していますが、「まちには多様な生活、さまざまな価値観を持つ住民が住んでいる。物事は安易に多数決で決めると住民の間にしこりが残りコミュニティが壊れる危険がある。合意できる道を探求することが大切」と語りました。

分科会は、波多野憲男氏(専門委員・世話人・元四日市大学教授)で「区画整理−しくみと問題−」で土地区画整理事業の制度と仕組み、土地区画整理事業の目的など「区画整理住民運動は何を問題にしてきたか」と、住民の暮らしを視点に基礎を学びました。波多野氏は「区画整理事業の多くは、都市計画事業として公共事業の名の下に「住民」に押しつけられる。「住民」は文字通りそこに住み生活を営む人々。まちづくりの主権者は「住民」である」と述べ、都市計画の「公共性」を問いました。

初めての参加でしたが、いろいろなことを学んだ研究会でした。私の住む錦町地域は、区画整理区域でその相談も時々あります。じっくりと時間をかけて話しをすることが大切だと、普段の自分の活動の中で感じ、この勉強会に参加してやはり重要なことだと再認識しました。この勉強会で学んだことを、これからの自分の活動にどう活かしていくのかが問われていると感じました。