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議会改革の先進事例を視察 議会運営委員会視察報告
市議会議員 鈴木 智・梶原秀明

左から梶原、鈴木両市議
左から梶原、鈴木両市議
議会運営委員会の視察が行われ、5日に三重県松阪市を、6日に愛知県安城市を訪問しました。

松阪市議会は、議会改革、議会基本条例等が先進的と言われる議会です。説明に当たった久松倫生議会改革特別委員会委員長は、議会改革は、急速な変化を求める前市長に対し、二元代表制としての議会機能の発揮が改めて認識されたことが始まりと説明。議会改革特別委員会がつくられ、2012年に議会基本条約を制定。その後も議会改革特別委員会を中心に改革が取り組まれています。議員が組を作り市内12か所の会場で行う議会報告会は昨年4月の開催で9回目(蕨では2回)、土日開催など工夫されています。その報告では議会での質疑・答弁も示され議会の役割がわかる工夫がされています。他に、予算議会では議員に開会前2日間にわたる予算説明会が行われること、市長に反問権・反論権が認められ、激しい議論になることもあるなど、興味深い議会の様子が示されました。強調された「市長と議会の緊張関係」と「議員の政策能力」は議会改革を考える上で重要な視点でした。

安城市議会は、議員へのタブレット貸与による議会資料のペーパーレス化の先進議会です。しかし、説明した石川つばさ議員は「タブレット等はインフラ整備に過ぎず政策力、発信力が問われる」と強調。予算書などの膨大な紙資料を持ち運びする必要がないこと、議会で資料や画像を示すにも便利であり資料などを地域の説明会等でも使えること、議員のスケジュール調整にも効果的であることなど、実際にタブレットを操作しながら説明を受けました。一方で、複数の資料を見比べる場合など紙資料が必要であり現在は併用されていること、導入・維持管理には多額の経費が必要であることも示されました。