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【3月市議会】急速な改憲への動きは重大な事態-改正発議の慎重な取り扱いを求める陳情 賛成多数
総務常任委員会報告・市議会議員 鈴木智

駅ホームドアが設置される蕨駅
駅ホームドアが設置される蕨駅
3月6日に開催した総務常任委員会では、陳情1件、条例3件、2017年度一般会計補正予算、18年度一般会計予算、その他2件が審議され、市長提出議案についてはすべて全員が賛成しました。

 市民から出された「日本国憲法の改正の発議について慎重に取り扱うよう求める陳情」は、憲法9条について様々な意見があることを指摘し、改正発議は早急に行うのではなく慎重に取り扱うことを求める内容。討論では、新生会の保谷議員が「憲法改正の手続きについては、十分に丁寧な議論が行われ慎重な手続きがなされている」として反対の態度を表明。これに対し、日本共産党は、安倍政権、自民党内で検討されている9条改定案はいずれも「現在の9条2項を空文化するものであり、国民は望んでいない」と述べ、急速に進む改憲への動きについて「重大な事態」と指摘しました。また、「9条に『自衛隊』を書き込むことに賛成でも、現状を超えて自衛隊の活動範囲が広がることには反対という人もいる」ことや、世論調査で50%の人が「年内に発議する必要はない」と回答している状況を示し、賛成の立場を表明しました。採決では、日本共産党、公明党、無所属が賛成し、賛成多数。本会議で「採決すべき」とされました。
 
 退職手当条例改正では、職員組合との協議で議会提出について合意されていることが示されました。

  一般会計予算では、各事業の詳細について説明が行われたほか、整備に伴い有料化された錦町スポーツ広場で団体利用の減免が検討されていること、LED化されリースでの管理となって1年となる防犯灯運営状況、今年度で終了する家具転倒防止補助制度のこの間の成果などについて、質疑を通して示されました。


蕨駅のホームドア 「スマート型」を設置 JR発表


 総務常任委員会の冒頭、JR東日本が2020年3月までの完成を予定している蕨駅のホームドアについて「スマートホームドア」といわれるタイプを設置することに決定したことが報告されました。これは、JR東日本大宮支社長が頼高市長を訪ね伝えたもの。安全性については「従来型と変わらない」との説明があったとのことでした。
 「スマートホームドア」は、軽量・低コストとされいているもので、町田駅(東京都)での実証実験が行われてきました。一方で、安全性に課題があるとの指摘もあり、昨年2月に梅村衆議院議員(当時)や党市議団が同行したJR東日本大宮支社との懇談でも、障がい者団体から従来型の設置を求める要望が出されていました。