index
【9月市議会・閉会】現行の保険証を残して!日本共産党が賛成討論

9月議会で奮闘した日本共産党蕨市議団(9月27日仮設庁舎議場にて)
9月議会で奮闘した日本共産党蕨市議団(9月27日仮設庁舎議場にて)
9月27日、9月市議会は最終日を迎え、市民などによる陳情1件、市長提出議案の条例案7件、補正予算案2件、決算認定9件、議員提出議案の決議案1件について討論・採決などが行われました。このうち、市長提出議案の18件はすべて可決されました。なお、この他に人事案2件、議員提出議案1件がこれまでに可決されています。

市民らの陳情に保守・公明・維新が反対

 この日に採決が行われた陳情は「国に対して『現行の健康保険証を残すことを求める意見書』の提出を求める陳情」。日本共産党市議団は委員会に続いて賛成討論を行いました。採決では、新翔会(保守系)、公明、維新が反対。賛成少数で不採択となりました。
 
なお、鈴木智議員の討論の概要は以下の通り。
 
  ※※※※※※
マイナ保険証をめぐるトラブルが続出し、不安が広がっている。マイナ保険証への一本化は、任意のはずのマイナンバーカード利用の事実上の強制。日本共産党は、マイナンバー制度の廃止を含む白紙からの見直しを求める。当面の延期を願う皆さんとも共同する。
マイナ保険証のトラブルの際、多くは現行保険証の利用で解決している。市民からも現行保険証の存続を求める多くの声が寄せられた。本陳情の中心は諸問題が解決するまで保険証を残してほしいという内容。反対討論(新翔会)は国に「丁寧かつ適切な対応」を求めているが、その立場からも現行保険証の存続・延期を含めた見直しこそ必要。よって陳情に賛成する。

新翔会の決議案に日本共産党含む3人が反対討論

 今議会の最終日に新翔会が提案した「市長の反省を求める決議」。一部の新聞報道をもとに、??市長名で出された市長就任の挨拶状について、「市民に疑義を与えてしまった」として「反省と形骸化した体制の見直しを求める」との内容です。
また、新翔会と公明党は、一般質問でもこの問題を取り上げています。しかし、答弁では、「あくまでも就任挨拶の文書であり…」「県の機関や県内他市をはじめ業務上連携している機関や事業所などに就任をお知らせしたもの」であることや「前市長時代を含めて慣例として担当で事務的に作成し送付している」こと、法に抵触しないことに加え、「社会情勢の変化の中で少しでも疑義が生ずる恐れがあるのであれば、今後、就任挨拶文書の内容と取り扱いについて検討していきたい」との見解も示されました。

 日本共産党の武下涼議員は質疑を行い、市担当者への事実確認を行うとともに、議案提案者には決議内容の問題点を追及。討論では鈴木議員が「決議をもって反省を迫る状況はない」と強調し反対。他に、無所属の議員、維新の会の議員が討論を行い決議に反対しましたが、新翔会・公明党が賛成し採択されました。