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蕨市の水害対策 Q&A

9月の関東・東北豪雨では、利根川水系鬼怒川や荒川水系都幾川など多くの河川で浸水被害が生じました。7日から11日までの総降水量は、栃木県日光市五十里で551ミリ、県内では越谷市越谷で239ミリなど、16地点で観測史上1位を更新するほどでした。

市民から市議団に、蕨市の水害対策はどうなのか、防災無線が聞こえづらいなど、質問・意見が寄せられました。蕨市の対策をまとめました。

Q 防災無線など、災害時の市民への情報伝達はどうなっていますか?

A 市内には現在38機の防災無線があります。蕨市は2013年度に難聴地域の実態調査を行い14年度にスピーカーの増設や向きを変えるなどの工事を実施しました。

しかし、最近の住宅は防音性能が高く屋内で無線が聞こえにくい事情もあるため、蕨市ホームページで防災無線の文字情報を発信しています。さらに無線の補完手段として今年、テレビ埼玉のデータ放送と蕨ケーブルビジョンを活用した情報発信システムを導入しました。災害発生の恐れがある場合は、防災無線の他、これらテレビやホームページでも、蕨市の災害情報が得られます。

Q 携帯電話に緊急情報が届くのですか?

A はい、携帯電話に届きます。蕨市では12年6月より、迅速・確実に避難勧告等の緊急情報を伝達するため、NTTドコモ、KDDI、ソフトバンクモバイルが提供する緊急速報メールサービスを利用しています。自治体が、避難準備情報・避難勧告・避難指示等などを携帯電話会社に発信すると、携帯電話にその情報が転送されます。利用料は無料、特別な操作やメールアドレスの設定は不要です。全国どこにいても、地震や津波、水害など、身近な自治体からの緊急情報が送られます。(自治体から送られる避難準備情報の例…「○○地区にお住いの方は○○小学校に避難してください(蕨市)」)

Q 洪水ハザードマップと内水ハザードマップはどう違うのですか?

A 蕨市洪水ハザードマップは、荒川をはじめ、芝川・新芝川、鴨川・鴻沼川が、大雨や集中豪雨ではん濫したときに、予測される浸水範囲とその程度、避難所等の浸水状況、洪水予報の伝達方法などを示したものです。そのうち荒川のはん濫の想定では3日間雨量が548ミリで、蕨市に最も早く洪水が到達する戸田橋付近の荒川左岸が決壊した場合を示しています。決壊6時間後の浸水範囲はほぼ市の全域で、この時間を活用し避難所や建物の2階以上の安全な場所に避難します。

一方、内水ハザードマップは、集中豪雨などで、雨水が下水管で排除しきれないことにより、道路が冠水したり、床上・床下浸水が生ずるという内水はん濫被害に対処するものです。

なお、蕨・川口・戸田の3市で構成する、荒川左岸水害予防組合は、毎年水防演習をするなど、洪水対策を進めています。

Q 水害の備えとして何が大事ですか?

A 洪水になった時を想定して、ハザードマップを使い避難経路を計画しておくことや、隣近所との援助などを確認しておきましょう。日頃から、ラジオ・テレビなどの気象情報に注意しましょう。ハザードマップは市役所などで入手できます。