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オール埼玉総行動学習決起集会・蕨で小林節氏講演

講演する小林節氏
講演する小林節氏
 安保法制廃止、集団的自衛権行使容認の閣議決定の撤回をめざす「12・11オール埼玉総行動学習決起集会」が、実行委員会の主催で11日、蕨市民会館で開かれ、大ホールをはみ出す870人が参加しました。
 講演したのは慶応大学名誉教授の小林節氏。小林氏は、中国・北朝鮮脅威論のウソ、臨時国会も開かない政府の憲法違反、憲法を単なる紙切れにしてしまった安倍首相を徹底批判し、それではどうするかと問いかけました。「来年の参院選挙で32の一人区のうち20で野党が勝てばねじれ国会になる。一人区では野党がチームを組んで自民・公明に議席を渡さない。他は各党がそれぞれ明るくがんばればいい」と提案。日本共産党の提案にも言及し「利権政治の岩盤を崩すのが国民連合政府だろう」と述べました。「今日の会場は反応がいい。思ったことを誠実に精一杯語ることができ楽しかった」と話を終えました。
 講演に先立ち頼高英雄蕨市長(後掲)と埼玉弁護士会前会長の大倉浩弁護士があいさつしました。特別報告として県内の運動団体などが発言。蕨市中央在住の吉田陽子さんは、1945年の蕨空襲で左腕を失った経験を語り「戦争を二度と起こしてはいけない」と訴えました。他に、戦争法に反対する埼玉高校生・学生の会、「ママの会」、大学人の会、春日部市民の会が発言しました。
 政党として、日本共産党の伊藤岳参院埼玉選挙区予定候補、社民党県連の松沢悦子幹事長が発言。民主党の大野元祐参院議員がメッセージを寄せました。日本共産党の梅村さえこ衆院議員と、民主党の小宮山泰子衆院議員(秘書)の出席も紹介されました。講演した小林氏は会場に着席し、特別報告に耳を傾けていました。
 実行委員会は、来年3月と5月に1万人大集会を開くこと、2000万人署名の取り組み、1月から2月の県内全自治体への申し入れ活動などの行動を提起し、参加者の拍手で確認しました。 

「必ず政治は変わる」頼高市長あいさつ
 集会では地元の頼高市長が来賓としてあいさつ。「小林節さんの明快で勇気ある発言には感動している。安保法は、戦争にふみだし立憲主義に反する懸念がある。市民を守る市長として当然の表明だ。私は3回目の挑戦で市長になった。本気で取り組めば政治は変わる」と語り、大きな拍手を受けました。