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「荒れ野で叫ぶ声たるべし」女性参政70周年事業に参加してー市会議員やまわき紀子

発言をする日本共産党畑野君枝衆院議員
発言をする日本共産党畑野君枝衆院議員
 市川房江記念会女性と政治センターが主催する女性参政70周年記念事業が憲政記念館で開催されました。
 2016年4月10日は日本で女性が参政権を獲得し最初の投票をしてから70年の日になります。戦前から市川房江たちがすすめてきた婦人参政権獲得運動が実り、男女の参政権は差別がなくなりました。しかし、70年たって日本の女性の国会議員は衆議院9%、参議院で15%に過ぎず、世界では衆議院で154位という少なさです。どうすれば女性議員の数をふやして政治を変えられるか、その手掛かりを見つけようと各党の女性国会議員7名が集まりシンポジウムを行いましたが、大変見応えのある面白い取り組みでした。
日本共産党の畑野君枝議員は「待機児童や賃金格差、奨学金の問題など日々のくらしの中で女性が困っていることが政治そもそもの問題となる。また、戦争だけはしちゃだめという女の願い、国民の願いを実現したい」、自民党の小池百合子議員は「安倍さんは、女性活躍とは言葉ばかり。女性の視点だからこそできることある」、沖縄選出の糸数慶子議員は「沖縄から弱い人の声を届けるのが仕事。沖縄では女性が被害者となることが多い。米軍基地はいらない」など、他にも公明党、民進党、社民党の議員が発言をしました。
 基調講演には、浜矩子・同志社大学大学院教授が「政治を担う女性たちよ、荒れ野で叫ぶ声たるべし」と題して講演しました。浜氏は、「荒れ野で叫ぶ」とは、警告を発する勇気ある行動として聖書に書かれていることを説明し、戦争する国にひきずりもどされる中で、荒れ野で叫ぶ役割として、我々女性の声が世界的にも必要とされていると述べました。何を叫ぶのか、どのような声であるのかを4つのポイントで、(1)疑問を提示する声(2)王様は裸だと叫べる声(3)弱い者たちのために叫ぶ声(4)人々のために泣ける人の声、をあげ、「こうした声をもって、安倍政権を打ちのめしていこう」と話しました。
 戦争法が強行され日本が変えられようとしている非常事態の中で、いまこそ女性が叫び、闘う時であるとしっかりと確信をした集会となりました。