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市民参加と連携で災害に強いまちを - 871人が参加 蕨市防災演習

消防団による一斉放水訓練
消防団による一斉放水訓練
8月21日、蕨市防災演習が東小学校で行われました。

7時30分、東京湾北部地震が発生し蕨市内も被害多数、との想定でスタート。災害対策本部の設置に続き、塚越地域の住民が各自主防災会ごとに入場(避難)し、熊本地震犠牲者への黙とう、初期消火訓練、倒壊建物救出搬送訓練、消防隊員による高所救出搬送訓練などが行われました。

その後、あいさつに立った頼高市長(本部長)は、今年が群馬県片品村と災害応援協定、ふれあい交流協定を結んで20年の節目の年であることやこの間の交流を紹介。また、蕨市の熊本地震での支援の取り組みや、公共施設耐震化や家具転倒防止補助など最近の防災施策を紹介するとともに、参加者へ演習成功への協力を呼びかけました。

続いて、来賓の千明金造・片品村村長が、東日本大震災では福島県から1000人の被災者を受け入れたことを紹介し防災の大切さを強調。蕨市との交流の絆がより深まることを祈念すると挨拶しました。その後、「災害時における相互応援協定20周年協定覚書」が交わされました。

会場では負傷者搬送訓練、AED操作訓練などが消防職・団員の指導で行われた他、地震体験や煙体験、水消火器体験、警察などの活動や伝言ダイヤル、防災機材などの展示もおこなわれました。地震体験車で震度7の揺れを体験した中学生は「机の下に身を隠そうとしたが何もできなかった」と震災時の対応の難しさを実感した様子でした。また、電気、ガス、水道の事業者などによる復旧訓練、消防団一斉放水訓練には大きな拍手が寄せられました。

今回の演習には、子どもから高齢者まで広範な市民871人が参加。頼高市長は防災活動の推進に「行政、地域、市民が力を合わせよう」と呼びかけました。