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LGBTの子どもたち―誰にも言えなかった― 講演行われる

19日、下蕨公民館で人権教育事業、LGBT講演会「LGBTの子どもたち」が池田宏氏(LGBT法連合会・パートナー法ネット共同代表)講師で行われ、党市議団から宮下市議が参加しました。

LGBTとはレズ、ゲイ、バイセクシャル、トランスジェンダーの頭文字をとったもの。日本では約13人に1人がLGBTであると言われ、学校のひとクラスに2?3人いる計算です。また、そのうちの男子の5割、女子の3割は誰にも打ち明けず、当事者の7割がいじめの被害経験があり、その影響によって3割が自殺を考えたことがあることが、調査で明らかになっていることが報告されました。池田氏は自身がゲイだということを公表したうえで、「LGBTの子どもたちが学校や地域で直面する困難とはどのようなものか、広く知ってもらいたい」と、友達との会話の中で「おかま」や「きもい」などの言葉が使われ、それに自分が同調したふりをするなど、繰り返し日常生活の中で無理が続いていくことの苦しさを、自らの経験もまじえて話しました。

池田氏は、LGBTへの差別を解消する法整備の議論が進まないことを指摘し、「先進各国で法整備が進む中、日本でも2020年東京オリンピックを意識しているが見通しは立っていない。当事者達は集会や署名活動で機運を盛り上げている。誰もが暮らしやすい社会を実現したい」と強く訴えました。

LGBT問題は宮下市議が、昨年の9月市議会一般質問で取り上げ、理解促進を求めたところでした。