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核兵器廃絶は世界の流れ
国民平和大行進蕨コース行われる

1958年に始まり、今年で66回目を迎える2023年原水爆禁止国民平和大行進が、7月22日に蕨で取り組まれました。5月6日に東京・夢の島と北海道・礼文島をスタートして、8月の原水爆禁止世界大会(広島・長崎)にむけて全国で、そして埼玉県では3週間、全市町村を繋いで行われました。埼玉では、翌日の戸田が最終日となり、24日には東京に引き継がれました。

当日は晴天の中、平和を願う幅広い団体や年代から60名を超す参加となりました。

市民会館前での出発集会の開会あいさつでは杉本憲蕨原水協会長が「世界では核兵器廃絶へと進んでいる。被爆国である日本も核兵器禁止条約へ参加すべきである。国民的な世論を広げていこう」と述べました。頼高英雄蕨市長からは歓迎のメッセージが寄せられました。埼玉県原爆被害者協議会の?橋溥事務局長は「78年前、私は広島で被爆しました。この命ある限り、核兵器廃絶をと運動を続けていきたい。ご協力お願いします」と訴えました。

また5月の北海道網走から毎日歩いてきた通し行進者の91歳の山口逸郎さんがあいさつ。「怒りと喜びの行進をしている。日本政府への怒りと全国での草の根の広がりでの喜びがあった」と述べました。 

市民会館から駅前商店街を通って蕨駅西口までの800mのコースを「核兵器をなくそう」「9条改悪ゆるさない」とコールで訴え、参加者は、色とりどりの団体旗や願いをこめたプラカードやうちわを掲げながら行進しました。

そのあと、蕨駅西口では引き続き、平和アピール行動が行われました。

頼高市長が世界大会ペナントを手渡す
この行進に先立ち、実行委員会では21日に蕨市に対して協力要請の申し入れを行いました。

実行委員会からは、杉本会長、山脇副会長、八色理事、佐藤理事が申し入れに参加し、頼高市長らが対応。頼高市長は「核兵器廃絶へと日本政府は条約を批准すべきです。引き続き平和都市宣言をしている市長として平和行政を推進していきたい」と話しました。

要請内容について、原爆死没者慰霊鐘つき祭に市長が参加すること、原爆パネル展は公民館で実施すること、被爆者の語り部は8月12日に福祉・児童センターにおいて服部道子さんを語り部に行うこと、小学校では平和学習に取り組んでいること、世界大会にメッセージを送付すること、毎年中学生に平和都市宣言のクリアファイルを配布していることなど前向きな回答がありました。頼高市長が、平和行進ペナント署名に協力し、杉本会長へ手渡されました。