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社会保障をよくする会・秋の学習会ー国民皆保険制度を守り健康保険証の存続を

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10月14日、社会保障をよくする蕨の会は、毎年恒例の「秋の学習会」を開催しました。今年のテーマは「社会保障の立て直し・拡充を求めよう 保険証なくすな!」。

 第1部では、埼玉県社会保障推進協議会の段和志事務局長が講演を行いました。
段氏は、冒頭、国民皆保険制度について「国民的運動で勝ち取った『健康保険制度』」であり、「すべての国民が医療保険及び年金による保証を受けられるという画期的な」制度と強調し、すべての国民に保険証が届けられることの重要性に言及。マイナ保険証への一本化と健康保険証の廃止は、この点で大きな問題となるとの認識を示しました。

 続いてマイナ保険証とトラブル発生の特徴について述べたうえで、マイナ保険証でもなりすましの危険性があることなど、様々な角度から言及。民間企業が個人情報を活用する仕組みについての疑問や、国の医療費削減の動きとの関係、同一の個人認識番号を複数の行政機関で利用資格行政を一枚のカードに紐づけようとしている国はG7の中でも日本だけであることなども指摘し、マイナ保険証の問題点を明らかにしました。

 最後に、「運動はこれからが大切」と強調。多くのマスコミも凍結や見直しを求めていること、地方議会の意見書採択が増えていること、署名の運動が広がっていることなどを紹介し、力を合わせて政治を変えようと訴えました。

 第2部では、各分野の取り組みが交流されました。

 はじめに同会の佐藤会長が、9月市議会に提出した「国に対して『現行の健康保険証を残すことを求める意見書』の提出を求める陳情」が、新翔会・公明党・維新の反対で不採択となったことを報告。今後も運動を継続する決意を述べるとともに、市内各団体による社会保障の推進を目指す運動や取り組みを紹介し、その意義を強調しました。その後、市内に障がい者入所施設の整備を求める取り組み、補聴器購入補助制度と保険適用を求める運動など、それぞれ団体や個人からの発言で取り組みが交流されました。