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全国都市問題会議で文化芸術・スポーツがうみだす都市の魅力と発展を学ぶ 上 (市議会議員やまわき紀子)

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 10月12日から13日、青森県八戸市で開催された第85回全国都市問題会議に参加しました(写真)。全国市長会等が主催しているもので、今回のテーマは「文化芸術・スポーツが生み出す都市の魅力と発展」です。

 開会式では全国市長会会長の福島県相馬市長の立谷秀清氏が開会挨拶。青森県八戸市長の熊谷雄一氏が開催市市長挨拶。青森県知事の宮下宗一郎氏からビデオメッセージで来賓祝辞が寄せられました。

 基調講演では「アートの役割って何だろう?」と題して東京藝術大学の日比野克彦学長が講演しました。 日比野氏は岐阜県や熊本市美術館の館長なども務めています。熊本市美術館での市職員との連携、ご用聞きとして自治体行政のニーズをアートがもつ「人の心を動かす力」で課題解決に取り組んでいる活動を紹介。そこでアートとは「生きる力」
「多様性ある社会を築く基盤」「社会的課題に対して持続的に取り組み続けていくには大切なものである」として、これから必要なのは複雑な社会課題や困難な環境問題を克服するための「こころ」のデベロップメント・アートの特性をさまざまな課題克服に捉えていくことができると強調しました。
 
主報告では「八戸市の文化・スポーツによるまちづくり」と題して熊谷雄一八戸市長が講演。八戸市では市民による文化活動はさまざまなジャンルにわたり幅広い年代で活発に行われてきた歴史がある。八戸ポータルミュージアムはっちの開館。はっちは 文化芸術、産業、観光、市民活動、子育て支援の各施策を一体にした施設としてオープンし、「酔っ払いに愛を〜横丁オンリーユーシアター」などのアートプロジェクトを様々企画。その場に行かなければ得られないもの、出会えない人やコトが集まる場所と、市民が観客としてではなく、当事者として自ら参加、創作することの大事さを強調しました。さらに八戸ブックセンター、八戸まちなか広場マチニワを開館。スポーツによるまちづくりでは、スケート場アリーナ八戸やバスケットボールコートにも転換可能なフラット八戸をオープンさせた。文化・スポーツのまちづくりを通じて互いの顔や活動がみえる空間づくりによるコミュニティ感覚を醸成し、そこから誘発される交流からよりよい社会をつくると話しました。(続く)