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発達障害とは 行政の支援と課題について学ぶー蕨市議会の研修会

1月23日、蕨市議会の主催で発達障害に関する議員研修が行われました。講師は、都内で活動する公認心理士・臨床発達心理士の松丸しのぶ氏。

 講演に入り、松丸氏は自己紹介に続き発達障害の定義について説明し、「実はとてもあいまい」と解説。医師の専権事項となっている診断についてふれながら「グレーゾーン」の視点の重要性を強調しました。具体的な行政のかかわりについても、自身の経験もふれながら、子どもの発達段階に応じて具体的に説明。早期発見のための機会や保育炎などの子育て支援とのかかわり、家庭・教育・福祉の連携、いじめやからかいなどによる二次障害の問題についても丁寧な解説がありました。最後に、私たちの役割について、多岐にわたる専門家がいて、多職種が連携すること、親も一員となって連携して行くことが大切としたうえで、最も大切なこととして、当事者である「こどもをまんなかにする」こと、と講演をまとめました。

 なお、この研修会は市民にも公開されていて、議員のほか、課題に直面している市民からも質問や発言がありました。

 研修のあと参加した鈴木智議員は「これまでも市民の方から相談が寄せられてきたが、行政や教育現場とのかかわりに課題を感じてきた。今日の研修は、今後の対応や行政の在り方を考える上で非常に参考になった」と感想を語りました。