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市が提案した移転建替え方針案の方向で議論すすむ〜市立病院整備検討審議会(第2回)

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2月14日、第2回市立病院整備検討審議会が開催され、前回に続いて、移転建て替え方針案について意見が交わされました。
 
この日は、はじめに事務局が前回の審議会で質問や要望があった事項について説明。紹介状が必要とされる医療機関について、高度急性期・急性期・回復期・慢性期といった入院の機能による分類と各自治体の病床状況について、市民説明会での市民の意見や質問について、報告が行われました。また、関連して、市民千人当たりの病床数が、蕨市3・1床、戸田市6・1床、川口市5・5床と蕨市が最も少ない状況も説明されました。市立病院の重要性がここでも示されました。

 審議では、会長が、「前回は色々な意見が出たが、全体として現在地での建替えは不可能というもの。ではどこに立てるのか、活発な議論をしてほしい」と発言。続けて、各委員からは「消極的だが提案に賛成する」「現在地は無理。土地を寄付していただいたチャンスを生かしてほしい」「130床の維持を。提案された場所が最適」「遠くても使いたくなるような病院に」「年配の方も通えるように」などの意見が出され、鈴木議員も「移転先が示されたことを歓迎している。今後、病院の在り方の議論に市民の声を生かしたい」と発言。多少のニュアンスの違いはあるものの、全体として市が提案した方針案を了承する方向で意見が交わされました。

 今後、答申の内容が取りまとめられ、3月の審議会で決定される予定です。

 市立病院の移転建替え方針案
 市内5公民館で市民向け説明会行われる
 


市立病院の移転建替え方針案については、重要かつ大きな事業であることから、1月21日に中央、25日に東、2月6日に西、8日に南、13日に北町の各公民館で市民向け説明会が行われました。
 
各会場では初めに??市長があいさつと方針案についての説明(内容については2月11日付民主わらび記事参照)。出席した市民からは、質問や意見など活発な発言がありました。5会場で参加者総数は133人、質問などは62件でした。日本共産党市議団は、すべての会場に出席しました。なお、昨年12月6日には、錦町コミュニティセンターの移転建替えに関する利用者などを対象とした説明会も行われています。

 以下、5つの公民館で行われた説明会で出された意見や質問などから主なものを紹介します。

○新病院への交通アクセスにかかわる質問や意見・要望(市は、ぷらっとわらびのルート改善など、今より利用しやすい交通アクセス環境を検討すると回答)。
○病床数や外来診療科目、工事費、患者紹介率などの質問。障がい者のレスパイト入院を、員外薬局の整備、院内処方の維持、災害対応、健康センター機能の整備、認知症外来・思春期外来などの設置、早期完成を、などの要望。
○移転先の近隣住環境への影響への不安や質問。日栄、騒音や振動、完成後の救急車のサイレン、交通への不安など。周辺道路への信号機設置の要望も。
○西公民館・松原会館の移転についての質問や意見要望。最近行われた松原会館のリニューアルが無駄になならないかとの質問(市からは、松原会館は市立病院と同じ1970年に建てられておりいずれ解体せなければならない施設。リフォームは無駄にはならない、などの回答)。
○その他、社会福祉協議会との検討状況や病院跡地の利用計画にかかわる質問、計画を知った時の感想など、様々な角度からの発言がありました