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国保制度の基本構造と「国保改革」の現到達を考える - 1期議員研修会に参加して
市議会議員 宮下奈美

1月23日、日本共産党県委員会主催、党政策委員会の谷本諭氏を講師に1期議員研修会がさいたま市で行われました。

第1部の「国保の基本構造と制度の現状」では、制度の基本的なしくみや国保の現状、低所得者が多く加入し医療給付費も他の保険に比べて多いのに国からの補助が減らされている「構造的矛盾」がさらに深刻になっていること、民主党政権による制度改変、その後の自民党政権での制度改変、などが詳しく説明されました。

第2部の「安倍政権の医療改悪法と論戦の到達」では、安倍政権は社会保障政策で社会保障費の増大を敵視し政権復帰の直後から「自然増削減」を宣言し、社会保障費の削減を強めていること、「骨太2015」で打ち出した新しい方針での自然増を毎年0・5兆円に圧縮することなどが説明されました。また、国会での小池晃参議院議員の答弁も紹介し、安倍政権の医療大改悪の実態の暴露・告発、唯一の解決策は国庫負担引き上げと指摘しました。

今回の国保制度の学習は大変重要な課題でした。制度改悪の実態は国会でも明らかで、根本的な打開策が問われる状況です。改悪を阻止し国保の改善・再建を進める草の根の論戦と運動がいよいよ重要となっています。