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子どものいのちと笑顔ひろげよう
全国保育団体合同研究集会の報告

第38回全国保育団体合同研究集会が、8月5日から3日間で埼玉県内にて開かれました。保育や子育てをめぐる情勢や各地の実践、運動を学ぼうと保育士や父母、研究者など全国から一万人を超える人々が集いました。
 
 初日、川越運動公園総合体育館での開会全体会ではオープニングフォーラムで、実行委員会からの基調報告と四人の保育者や親からの実践報告がありました。
6日、立教大学で行われた「公立保育所の民営化問題と今後のあり方を考える」の分科会に参加しました。
中山徹奈良大学教授の講義をうけた後、広島市、所沢市、大東市、米子市の民営化にむけた運動の経験が保育士や父母から報告されました。現在、全国各地で財政難を理由に民営化が進められています。しかし、民営化しても財政状況は好転するどころか、子育てしにくいまちになり、地域の衰退が進んでいます。民営化を放っておくと被害は子どもに及びます。行動を起こせない子どもの代わりに保育者、市民が動かなければなりません。運動は保育所や子育て、社会のことなどを学習し、考え合える仲間づくりにも広がっているとの報告でした。

午後からは、フォトジャーナリスト郡山総一郎さんの「紛争・貧困 私が出会った人そして子どもたち」とのテーマで行われた講座に参加しました。イラクやパレスチナの戦地では、親を失い物乞いをしなければならない孤児。タイでは難病を持って生まれ「死」と向き合いながら生きている子。アフガニスタンでは地雷で犠牲となった子。写真を使いながら説明し、「戦争は人災であり悪である。無関心でいてはいけない。大人が環境を変えていってあげないと子どもには変えられない。人まかせにせず、同じ方向を見て行動すれば大きな力となる。次世代の子どもたちのために一緒にやっていきましょう」と述べました。

最終日には、精神科医の香山リカさんの記念講演が行われました。