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原水禁世界大会・長崎の報告〜二度と長崎を繰り返させない誓い新たに

 原水禁世界大会には7年前の広島大会に次いで2度目の参加となりました。
 1日目は飛行機が早い出発であったため、開会総会の前に埼玉代表団の仲間と一緒に、平和公園や、爆心地、平和資料館を見学し、62年前の長崎をしっかりと思いおこしました。
 開会総会では、熊本原告団事務局長の中山さんが「勝ちました!しかし安倍首相は原爆症認定を見直すというが、判決に従うとは言っていない。控訴をさせない取り組みを」の訴えに、被爆国である日本では62年経った今でもこんなに被爆者を苦しめつづける政府の対応に怒りがこみ上げました。
 2日目、佐世保基地調査行動に参加しました。いま佐世保では住民が安全に暮らしたいという切実な要求を逆手にとった米軍基地の機能強化が、在日米軍再編を先取りするかたちで進められ、先制攻撃の拠点としていっそう強化されようとしています。これには安保条約上もなんら義務のない日本政府の「思いやり予算」が湯水のように注ぎこまれています。また、自衛隊施設も多く、自衛艦船の多くは長崎港で建造、修理が行われています。それを海上から船に乗り、弓張岳展望台からもその全貌を見ることができました。国民は貧困に苦しんでいるのに、ここには巨大なイージス艦が何隻も並んでいる。こんな間違った現実にため息が出ました。また、年間2500億円、累計約2兆億円を超えるまでになった思いやり予算の金額を聞き、思いやる相手が違うんじゃないかとつくづく感じました。
 その夜は「女性のつどい」に参加をしました。被爆者の下平さんのお話に涙がとまりませんでした。2人姉妹で取り残され、4歳の妹は被爆後食べるものもなく、体もぼろぼろになり苦しんで電車に飛び込んでしまったという話でした。
 3日の閉会総会は、海外代表や多くの青年や子どもたちが登壇し、「核兵器のない公正な世界」の実現のために、ここに集まった7千人から発信していこうという誓いを新たにし感動のフィナーレで盛り上がりました。
 帰りは時間があったので、ナガサキデー宣伝・署名行動にも参加し、国内外の青たちと一緒に「核兵器のすみやかな廃絶のための署名」を早速訴えてきました。
3日間びっしりと学び、感動した世界大会に多くの方からのご協力いただき派遣していただきました。ありがとうございました。