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野菜配りで南相馬被災者の声を聞く

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 6月23日に2回目となる福島県南相馬市に訪れました。前回訪問した際、自分の畑は汚染されていて作物が作れず新鮮な野菜が不足しているという切実な声を受けていたので、今回は参加者6人で車いっぱいの野菜と水を仕入れ、南相馬共産党ボランティアセンターに向いました。
 そこで荒木千恵子市議と再び会い、前回うかがった菅野さん宅を案内していただき野菜と水を届け、話しを聞きました。1ヶ月前よりも少し明るく見えたお嫁さんは、南相馬で子どもを育てる不安は残るが、家族一緒が一番なので覚悟を決めてここで暮らすことを決意したと話してくれました。また、放射線量計を2台購入し、1台は塗装の仕事場で、もう1台はいつも持ち歩いて買い物や散歩に出かけ線量が少ない場所に行くようにしているということでした。
 午後からは、地域支部長さんの案内で、海岸から2キロ離れた場所に漁船がたくさん転がっている現場や、火力発電所のタンクがぐちゃぐちゃになっている海岸付近の津波跡を視察させてもらいました。その後、国見団地と仲町団地(7百世帯)で日本共産党の脱原発の提言と民報を全戸配布し、地域の方々の声を聞く活動をしました。提言を配りながら感じたのは、多くの人が避難されて静まり返ったゴーストタウンでした。お年寄りが家の中にいるようですが、外には出れず家の中でじっと耐えているようでした。市営住宅である仲町団地では歩いている人はいませんでしたが、窓にむかって「野菜を配ります」と声をかけると次々と住民が出てきました。そして、「避難所で生活している人には食料など配られるが、自宅で避難生活をしていると何も行政的な援助がない」「はじめて支援物資をもらった」「ジャガイモが高くて買えないので助かる」など皆さんから感謝の言葉をいただきました。そして共産党の提言を渡し、対話になり「原発はなくしてほしい」「高齢なので逃げろと言われたらどうしていいのかわからない」「相談ごとはどこにすればいいのかわからない」と言った話しも聞けました。30分で持ってきた野菜はあっという間に配布してしまいました(写真)。地域の皆さんに非常に喜んでもらえる活動ができ本当によかったです。また、被災地ではまだまだ物資が不足しているのだと思いました。