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2011年12月議会一般質問

放射線測定器の貸し出しや交流プラザさくら駐輪場改修を求め一般質問
 市会議員 やまわき紀子

◆東京電力福島第一原子力発電所事故に伴う放射線への対応について
【山脇】放射線測定器での市内での定点観測の継続と詳細測定の結果、除染はどのように行われたのか。
【部長】7月8日から市内82施設で定点観測を開始。10月24日から5日間をかけ公共施設内の側溝、U字溝、雨どいの下など89施設の計1119箇所で測定を実施した。結果、32施設69箇所において蕨市の基準値である「毎時1.19マイクロシーベルト」を超えた箇所が認められたため、ただちに立ち入り制限を行い、11月1日から洗浄、除草、表土を削るなどの除染を開始し、発生した汚泥等は袋に二重に入れ、ウルトラセンシートで包み、埋設し、11月15日に全ての箇所での除染を終えた。
【山脇】市民から要望箇所の測定はどのように行われているか。高い数値がでた場合の除染についてはどう対応できるのか。
【部長】9月1日から受付を開始し、毎週火曜日1日最大4件まで受付し、これまで延べ14件の測定を実施。市内公共施設では同様に除染を実施し、公共施設以外の箇所においては市の実施した除染をモデルとして除染の推進を働きかける。
【山脇】今後は、通学路など心配される地点の放射線測定の実施や、公共性がある以外の市民の希望する場所、測定器の貸し出しなど検討できないか。また、除染の方法など、どう指導助言をするか。
【部長】通学路や個人宅などの測定要望に応えるため現在、貸出用簡易測定器の選定をしている(5〜15万円のもので納品まで1ヶ月以内)。また、測定器の使用方法と併せて除染の方法などについてもマニュアルを作成するなどして指導助言していく。
【山脇】給食食材の測定は他市に先駆けて行われ大変注目されている。給食食材の測定はどのように行われているか。
【部長】本市独自で測定器を購入し、11月7日から放射性物質の測定を始めた。測定方法は、ドイツ製のベクレルモニターLBー200を使用し、当日給食で使用される食材の中から選定した6品目を食材別にフードプロセッサーに入れ細かく砕き、所定量の検体をセットし、各々15分間測定。実際に児童・生徒が当日食べる小学校・中学校各々の調理後の給食についても主食・おかず・牛乳等の一食分をミキサーにかけたものを検体とし、15分間測定。測定後、市のホームページに公表しており、これまでの間、全て「検出せず」との確認が得られている。
【山脇】保育園給食の食材の測定について充実していく考えはどうか。
【部長】11月15日から給食センターにある器機をしようし、週一回、完成後の給食と牛乳を交互に計測。主食の米は入荷時に計測。今後も継続して現状の方法で計測を行っていく予定で、原材料については一品ごとの注文量の少ない物が多く、検査用に用いるには量の変更などがあり、(充実するのは)今後の研究課題である。

◆液状化対策について
【山脇】東日本大震災では、世界最大規模の液状化被害をもたらした。市民の中で、液状化に対する心配が多く聞かれるようになったが、どのような対策がとられているか。液状化マップからみた市内の予想はどうなっているか。また、液状化マップの活用状況はどうか。
【部長】平成20年度に液状化マップを作成し全戸配布した。想定する東京湾北部地震が発生した場合に市内も液状化が起こる可能性が高い。啓発を通じ、住宅建築等に際しての資料として活用されるよう広報に努め、今回の大震災での液状化の被害地域での対応を参考に研究していく。

◆集中豪雨の対応について
【山脇】北町1丁目雨水調整池設置後の、市内での浸水対策や雨水調整池設置の検討はどうか。
【部長】完成後の実降雨による北町一丁目雨水調整池の機能の検証等を行いながら検討していく。
【山脇】南町桜並木から水があふれだし付近では特に浸水被害がひどかった。桜並木下の排水構造はどのようになっているのか。
【部長】国道17号線から東側の薄いは南町ポンプ場に集水された後、一定以上の降雨量になると桜並木遊歩道の下部に設置されている「南町放流幹線」に流され、緑川に放流される排水構造となっている。
【山脇】雨水があふれ出す要因と改善策はどうか。
【部長】緑川は排水能力を超えると逆流し、放流水とぶつかり流れを失った穴水はコンクリート平板蓋から溢水し、周辺道路が冠水状態になっている。緑川拡幅整備工事の実行にむけ埼玉県に要望する。

◆交流プラザさくら前の駐輪場の改修について
【山脇】交流プラザさくら前の駐輪場となっている路面が木の根っこなどででこぼこになっており、子どもやお年寄りが歩くのに大変危険な状態となっている。子育て支援センター開設を機に全面的に路面の改修をしてほしいがどうか。
【部長】駐輪場路面はインターロッキングを採用し、地盤沈下や4本あるケヤキの根などにより路面に段差が生じている状態であり、「足もと注意、段差があります」との表示をして利用者に注意をお願いしている。今後さらに利用者が増加することから、改修工事の必要性は充分認識しているが、限られた予算で、市全体の改修工事の順位付けなど総合的に勘案して実施にむけ努めていく。