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品川区のふれあいの家・100軒のおばちゃんち事業を視察

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品川区のふれあいの家・100軒のおばちゃんち事業を視察
 市会議員 やまわき紀子

 

 5月8日、男女平等推進市民会議の研修会に参加してきました。視察先は、品川区にあるNPO法人「ふれあいの家―おばちゃんち」です。代表理事の渡辺美恵子さんは、10年前に退職し、児童館長などを勤めてきた経験から、地元で子育て支援がしたい、仲間づくりがしたいとの思いから、月1回日曜日の児童館を開放し、子どもから大人まで外あそびをするふれあい広場を作りました。翌年に、自分の部屋を週1回開放して「おばちゃんち」をスタート。その後、行政から声がかかり、空き店舗を活用した月曜〜土曜日(9時〜17時)のあずかり広場を開設しました。保育サポーター養成講座を開き、終了した人が「おばちゃん」となり現在では約60人のおばちゃんが子どもを預かるお手伝いをしています。渡辺さんの夢は、100軒のおばちゃんちを作って、赤ちゃんから高齢者までが、世代をこえてふれあい暮らせるそんな「まち」をつくることです。今では、まなびあい広場、つながりあい広場、きかくの広場等17事業を手がける大きな活動になりました。
 おばちゃんちの近くに、委託運営している「こども冒険ひろば」があり現地を見ることができました。冒険ひろばは月曜〜土曜まで14時から土ろんこ、水あそび、火おこし、木登り等、子どもがわくわくドキドキすることが自由にできる公園でした。密集する住宅地の中にあり、住民の通り道になっていて高齢者も散歩をしながら子どもたちの様子を見たり、昔を懐かしむことができる素敵な空間となっていました。預かっていた子どもたちが大きくなってしゃべり場を企画して、そこで結婚して子どもを生んでまたおばちゃんちに預けるといいます。また、子どもを預けた母親が子育ての合間に、おばちゃんになって活動してるとのことで、仲間づくりがとてもうまくいっていることに関心しました。