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狭山市駅西口再開発の見学会に参加して

 七月二十二日に行われた狭山市駅西口再開発の見学会に参加してきました。狭山市駅西口再開発をめぐっては、莫大な市の財政負担など様々な問題点が指摘され、反対する市民の運動も大きく広がっています。ちょうど見学会の前日、二十一日には「公金差し止め」の住民訴訟が起こされ、広く報道されています。
 見学した再開発区域は狭山市駅西口駅に隣接する地域。昔ながらの町並み、幅員の狭い道路など、一定の都市整備要求はあることが感じられる地域です。この地域で、再開発を含む三つの事業が計画され、事業費はあわせて二百七十九億円とされています。
 案内役の計画に反対する権利者のかたは、「確かに駅前の整備を求める声はあるが、この再開発は権利者のためにならない」等と、地域の声を語ってくれました。多くの反対の声があることは、数多く見られるのぼり旗や商店の二階いっぱいに掲げられ大型の看板でも示されていました。さらに、広すぎると指摘される駅前広場、保留床のほとんどを市が買い取って公益施設とする計画等、市民合意のない莫大な事業費に批判が集まっている問題についても説明をただきました。
この事業に反対する市民運動「まちづくりネットワーク」には権利者・市民などが参加し、市内の地域ごとに住民対話集会を開くなどの運動をしています。また、市民の立場から示した駅前整備に関わる対案も確信を広げています。「市民のもつ全ての権利を行使する方針」との言葉には強い決意を感じました。
再開発の問題点を学ぶだけでなく、広範な人が参加し、創意ある運動がされている運動にも触れ、大いに参考にも刺激にもなった見学会でした。