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核兵器廃絶」の確かな流れを実感
〜原水爆禁止世界大会・広島に参加して〜

原爆ドームの前で 蕨から参加した皆さんと
原爆ドームの前で 蕨から参加した皆さんと
(世界大会については、「トピックス」8月22日付をご覧ください)

 これまで参加したどの大会よりも核兵器廃絶の運動が力となり、国際社会が大きく動いていることを実感できた大会でした。総会での国連や各国大使などの挨拶やメッセージは、核兵器廃絶の重要性とともに、草の根からの運動が必要なことも強調していました。「地平線の先には核兵器のない世界が見えています」「どうか行動し続けてください」国連の潘基文・事務総長の国際平和会議での発言が、改めて思い返されました。また、そうした状況をつくってきた日本各地、世界各国の運動からの発言は力強さと明るさとを併せ持つものでした。発言を聞きながら、多くの人たちの手によって蕨市で地道に続けられてきた活動も今日の情勢を切り開く力になってきたのだ、と思いを巡らせました。
 個人的なことながら、小学4年生の息子と参加できたことは、私にとっての世界大会の成果の一つでした。さすがに、挨拶や発言が続く総会は難しく退屈な様子でしたが、2日目の分科会「原爆遺跡・碑めぐり」やその後訪れた資料館では、被爆し川の中で力尽きた生徒たちの話や様々な被爆遺品、ガイドをしていただいた被爆2世の方の話などから、いろんなことを感じた様子でした。この体験の一部でも、これからの人生に生かしてもらえればと思いました。
 タクシーの運転手さんや路面電車待ちの会社員など、地元の方々とも話ができ、国際社会の変化や核兵器廃絶への期待の声を直接聞けたことも印象的でした。