イラク攻撃反対、医療費3割負担凍結等の意見書8件可決
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  蕨市議会3月定例会は3月25日、陳情4件、市長提出議案36件(人事案件2件は2月28日に採決済み)、修正動議3件、議員提出議案10件の討論、採決を行い閉会しました。
 今議会は、住民の合意がないのに3市合併をごり押しする田中市長に対して、蕨市議会が暴走にストップをかけ、いったん3市の枠組みから離れて市民意向調査を行うべきとの結論を出した議会でした。
 3市合併は蕨市民の負担が増え、大規模開発が優先され、サービスが低下する分野が多くなるなど、市民に多大な不利益をもたらすことから、日本共産党はこれまでも3市合併に反対を表明してきました。今議会でもこの立場を明確に打ち出し、このまま3市合併を進めさせるわけにはいかないという議員と協力・共同して議会活動を行いました。それが実を結び、2003年度蕨市一般会計予算から合併協議会負担金3300万円を削除し、「3市合併協議会脱会決議」「市民意向調査実施決議」を可決することができました。こうした一致点で協力・共同しあうことは、今後の議会運営や市政運営をする上で、大きな教訓になりました。
 市民からの陳情4件はすべて採択されましたが、なかでも「イラク攻撃に反対する意見書を求める陳情」と「医療費3割負担を凍結する意見書を求める陳情」が採択されたことは、自民・公明の悪政に蕨市民が反対していることの反映であり、蕨市議会の良識を示すことができました。
 市長提出議案について、日本共産党は乳幼児医療費の自己負担分(入院1日1200円、通院1か月1000円)を無くす修正案と、介護保険料の値上げを低くする修正案(第3段階の人の月額引上げ幅を400円から142円に下げる)、及び一般会計予算に市民要求を反映させる修正案(表1・これは最終的には合併協議会負担金を削除するために他会派と協力・共同することを優先し、取り下げました)を提出し、財政的裏付けを示して市民要求を実現する提案を行いました。議案に対する態度は、日本共産党は27件(人事案件2件を含む)に賛成、9件に反対、2件は退場の態度を取りました(主な議案に対する各会派・議員の態度は表2に掲載)。
 議員提出議案は、国に対する意見書8件と決議2件が可決されました。
 今議会で一般質問を行ったのは10名で、日本共産党は志村、浅名、清水、山脇の4名が市民要求を取り上げ奮闘しました。



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