市長と与党会派の非常識な合併推進姿勢

 
議会最終日の9月26日、開会数分前に新政会と公明党は「川口市・蕨市・鳩ヶ谷市の3市合併の推進を強く求める決議」を議長宛てに提出しました。議会の決議はたいへん重いものですから、普通は事前に議長に伝えるか代表者会議で提案してから提出するものですが、今回は不意打ち的であり、市民の意向を無視した内容であるので、二重にひどいことです。(議案の採決を踏まえて提出するときは、その日の提出になるときもありました。例えば、3月定例市議会で、3市合併協議会負担金が否決された後に提出された「3市合併協議会からの脱会決議」など。しかし今回は、9月定例会の議案になんら関係ない決議です。)
 この「合併推進決議」に対して9名の議員が質疑を行い、問題点を質しましたが、「決議」の提出者がまともに答えられないことがたびたび有りました。例えば、合併によるメリット、デメリットを具体的にどう考えているのかとの質問には、「良く分からない」と答えたり、合併後の税収や財政については、「勉強してないので良く分からない」「財政の話しは新政会では話したことはない」と答えるなど、分からないことが多いのに、なぜ推進決議を出すのかと思う答弁でした。また、合併協議会で合併の是非も含めた協議が行われているのになぜ推進決議なのかとの質問には、「この決議は合併協議会での協議を推進するための決議だ」と、「決議」の表題及び内容とまったく違う答弁をするなど、重要な決議を提出するには余りにも無責任な答弁でした。
 道理がないのに合併を推進する姿勢は、田中市長が合併を推進するためのパンフレットを作成し、それを使って各公民館等で説明会を行うことと軌を一にしています。田中市長と与党会派の非常識な合併推進姿勢があらわになってきました。