蕨市3月定例市議会が開会

 2月25日、2004年度予算などを議題とする蕨市3月定例市議会が開会いたしました。
 今議会は、3市合併の是非を問う住民投票条例制定の直接請求署名が1万8千をこえて集められるという市民運動の大きなうねりの中での議会です。しかし田中市長は、初日の施政方針表明の中で、合併の方向が「将来へ向けたまちづくりの選択肢」と一層の推進姿勢を明確にしました。また、住民投票を求める市民の運動と提出されている署名には一言も触れず、合併協議会終了後に市民に説明した後「意向を確認」するとのこれまでの態度を繰り返しています。住民投票「条例案」が今議会に出されるか、その後の臨時議会になるかは微妙ですが、3市合併についての議論が真正面から行われる議会になります。
 また、来年度の予算については、乳幼児医療費支給制度の一部負担金の廃止や、コミュニティバスの運行ルートを1つ増やし3ルートとすることなど、これまで日本共産党として要求してきたいくつかの市民要望が盛り込まれています。これ自身は大きな成果ですが、全体としてみれば、福祉や身近なまちづくりの分野では十分な予算配分とはなっていません。さらに大型開発との市民批判が大きい蕨駅西口再開発や中央第一区画整理事業は推進の方向を維持したままの内容であり、市政の基本方向が問われます。
 さらに、来年度予算では政府が「三位一体」改革の名ですすめる地方自治体の財政崩壊、負担の押しつけの影響が現れています。地方交付税の削減ばかりを強調し、補填する他の制度については触れないまま将来の「財政破綻」を強調する市長の市政も問題です。
 市長が提案した30議案について、本会議での質疑、委員会審査で問題点が審議されます。また、一般質問では、より様々な角度から市政の問題点が議論されます。
 最終日は3月23日です。