市議会に提出された請願・陳情

 6月定例市議会に提出された請願と陳情は合わせて2件で、提出者や内容等は次のとおりです。

1.義務教育費国庫負担制度の堅持を求める請願書
  提出者は蕨市教職員組合執行委員長吉川勝幸氏で、123名の署名が添えられています。
  請願内容は、政府・与党による「三位一体改革」の推進の中で、義務教育学校の教職員の給与等の国負担分(2分の1)が一般財源化されようとしていることに対し、義務教育の水準を低下させないために、従来の国庫負担制度を守ることを求めています。

2.中央第一区画整理事業商店街区の推進を求める陳情書
  蕨西口近代化事業促進協議会など市内三団体の代表から出されたものです。「この区画整理事業をすみやかに推進し、商店街通りを整備することが不可欠」としています。また、都市計画税値上げによる増収分を充てることを含めて財源を確保し、「この商店街づくりを積極的に、かつ速やかに展開」することを求めています。
  しかし、一方では「区画整理の網が掛かった現状では状況悪化の一途を辿るばかりです」「この先の見えない、網をかぶったままの状況では、…(中略)…全く将来の事業計画、生活設計の見通しができません」など、中央第一区画整理事業の矛盾が、商店街の営業にも及んでいることが背景として示されています。
  陳情が求めている内容は別にして、商店街の厳しい現状において、市財政への影響など、中央第一区画整理事業の問題点がまたひとつ浮き彫りになる内容です。