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落札率99.6%の入札をめぐり市当局を問いただす 梶原秀明の議会での最初の発言 北小学校校舎改築の請負契約について
7月に行われた臨時議会での質問

第2番目に、改築工事の安全対策等についてです。

まず、工事中の子供達の学習環境をどう保障するかについてです。教育総務課などからの説明によりますと、来年の7月中旬までの約一年間、学校生活がたいへん窮屈になります。昨年6月の定例議会で、市はこの対策として特別教室を普通教室に転用するなどして、学習環境の確保に努めると答弁しています。また、先の「工事概要」によると工事中の交通安全対策については、工事車両ルートと通学ルートを完全に分けるなどの対策をとることを述べています。
そこで以下??点についてお聞きします。

(1) 工事中に、図書室などの特別教室を普通教室に転用あるいは共用することになると思いますが、図書室など、特別教室の利用が制限されることはありますか。
(2) 本年度の2学期から3学期にかけて基礎工事、立ち上げの工事が、来年度は内装などの工事が行なわれますが、相当な騒音・振動・排気ガスなどが予想されます。これらを押さえる工事計画上の配慮が契約の中に含まれていますか。
(3) 子供達の通学中の安全確保について、契約に明記されているかどうかです。「工事概要」では工事車両ルートと通学ルートとを完全に分けるとしていますが、教育総務課の説明を聞いたところ、完全に分けることは難しく、警備員を増員して対応するということでした。そこで、登下校時間帯の工事車両の出入をしない時間帯をどのように設定し業者と取り決めをしているかお聞かせください。

第3番目に、校舎改築にあたり各種の要望がどのように設計に生かされているかについてお聞きします。

教育総務課がまとめている「工事概要」によりますと、今回の施設の大きな特徴として、普通教室と廊下との間仕切りを可動にして、廊下にもなる多目的スペースを各階北西側にそれぞれ24m×8mの192uとっています。

(1) 教室と廊下の間に設けられれる可動式の間仕切りで、遮音性と、冬場の暖房効率はどの程度確保されますか。

次に、子供達の学習環境面と生活環境面への配慮についてお聞きします。

人間の成長にとって最も重要な時期ともいえる小学生時代、その前半の生活時間の多くを過ごす小学校が、子供にとって毎日行きたくなるような学校、安心して生活できる学校が、現代のような複雑な社会状況の元では、たいへん重要になっています。その観点から次のことをお聞きします。

(1) 清潔で明るく子供の人権やプライバシーに配慮したトイレの設計になっていますか。子供の心身両面でのケアを行なう保健室の重要性が高まっていますが、保健室から外部に連絡がとれる独立した電話の設置、ついたてなどで区切られ独立した相談スペースの設置、救急車が保健室に横付けできるような設計になっていますか。
(2) シックハウス症候群の対策はとられていますか。

次に、地域に開かれた学校つくりという観点から、夜間や休日には地域の人々に音楽室や図書室や家庭教室パソコンルームなどを開放していくことが想定された設計になっていると思います。さらに、環境問題への取り組みに配慮した設計ともなっていると聞いています。この観点から次のことをお聞きします。

(1) 学校固有に利用する部分と、一般市民が利用する部分を、シャッターなどで区切れるようにして、一般市民が利用する場合、現場の施設管理者の管理コストが大きくならないような配慮はなされているか。また通常の防犯対策はどうか。
(2) 高齢者や障害者の方々が利用しやすいように、手すり・エレベータが使いやすく、また段差のない設計になっているか。
(3) 環境問題への取り組みとして雨水利用や太陽光・風力などの利用、生ゴミ処理機などの設置により、子供達に環境教育ができるような設計になっていますか。

最後に、先生方の労働安全衛生面への配慮についてお聞きします。学校五日制の導入により毎日の先生方の労働時間は、残業時間を含め長くなっている傾向が全国的にあります。労働基準法で定められている一日の労働時間の上限8時間で仕事は終わらず、違法なサービス残業は全国的全産業的に蔓延しています。学校現場で働く教職員の健康破壊は深刻であり、1998年に県教育委員会は安全衛生管理規定を定めています。埼玉県教職員組合の調査によりますと2001年度の小中学校県費負担教職員の現職市亡者は28名、病気休色者は314名で前年から60名の増加、うち精神疾患者数は150名で前年比47名増となっています。このような状況のもと、労働基準法・労働安全衛生法で定められ、さらにそれぞれの職場で労使の話し合いで合意されている働くルールを守ることが、求められています。そこで次のことをお聞きします。

(1)休憩場所としては日常の執務室である職員室の延長のような形態ではなく、子供たちから直接の接触を受けないようなリラックスできるスペースであるべきと思います。今回の設計に、労働安全衛生法に基づいた教師が休憩する場所は確保されているか。
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