9月定例市議会終わる
3市合併問題で、新政会と公明党が住民投票に反対し合併推進決議をごり押し―最終日の深夜まで質疑が行われる―

 9月定例市議会は、26日の本会議開始直前に新政会(8名)と公明党(4名)から「川口市・蕨市・鳩ヶ谷市の3市合併の推進を強く求める決議」が提出されたため、その決議への質疑、討論などのため、会期を1日延長して27日の0時30分過ぎに閉会しました。
 新政会と公明党は「住民投票を求める請願」を否決して、「3市合併推進決議」を出してきた訳ですから、田中市長と一体となって、市民の声には耳を貸さず、3市合併の推進を計る姿勢を露骨に示したといえます。 これに対して、そんな横暴は許さないという市民の声が強くありますので、いよいよこれからが良識を取り戻す戦いになるでしょう。(決議への質疑等は別掲)10月2日から公民館等で、市長が出席しての合併説明会が行われますので、ここでも事実を歪めた説明がされていくことと思いますが、市民に正しい情報を伝えていくことが重要になっています。

今議会の特徴

 請願及び議案に対する各会派の態度は、別表の通りです。議会開会後の22日に提出された教育委員の任命の議案では、棋士で女流将棋3冠(4大タイトルの中で)の中井広恵(本名植山広恵)さん(塚越在住)が推薦され、全会一致で同意されました。
 以上の他、本議会では次の特徴がありました。
◎市教職員組合から出され、日本共産党が紹介議員になった「義務教育費国庫負担制度の堅持を求める請願書」が、全会一致で採択され、政府に意見書(志村議員が提案者)を送付した。
◎「合併の是非を問う住民投票の実施を求める請願書」(条件はいっさい付けていない)に新政会と公明党が反対した。
◎68歳・69歳を対象にした「老人医療費助成制度」を廃止する条例が、議員6名の反対だけで可決されてしまった。
◎2002年度の一般会計決算認定に11名の議員が反対した。
◎新人議員7名全員を含む15名が一般質問を行った。

主な議案項目 共産党 新政会 公明党 市民
ネット
社民党 民主
クラブ
結果
合併の是非を問う住民投票の実施を求める請願 × × 不採決
老人医療費(68・69歳)の支給を廃止する条例 × × 可 決
2002年度 一般会計決算 × × × × 可 決
2002年度 国民健康保険特別会計決算 × × 可 決
2002年度 錦町土地区画整理事業特別会計決算 × 可 決
2002年度 中央第一土地区画整理事業特別会計決算 × 可 決
2002年度 水道事業会計決算 × × 可 決
3市合併の推進を強く求める決議 × × × × 可 決