合併協議会・第4小委員会で、保育料の統合を合併後に先延ばし ―蕨市民は高くなる恐れ―

 
川口・蕨・鳩ヶ谷合併協議会の第4小委員会(蕨市の委員は志村茂議員と池田政吉氏)で児童福祉に関する協定項目(合併した場合にどのような行政を行うかを決めておく)の協議が10月24日(第2回)と10月29日(第3回)に行われました。
 この中で保育料についての協議がされましたが、専門部会(3市の担当職員で構成)の調整方針案は、保育料を低い市(表のように川口市は総じて高く、蕨市と鳩ヶ谷市は階層によって異なる)に合わせるのではなく、「合併年度は現行どおりとし、合併後再編成する」というものでした。
 志村委員は、「保育園の入園募集は合併前に行うので、合併年度だけは現行の保育料にするのは仕方ないが、合併後の統合方針は保育料が低い市を基準に統合するというのを明記すべきだ」との意見を述べましたが、他の委員会は、「合併後に審議会等に図って決めればいい」との意見であり、「合併後再編する」を「次年度に再編する」に変えただけで、原案に5人が賛成し、小委員会としての決定になってしまいました。協議会でどのような結論になるか注目されます。

保育料徴収基準額表(単位・円)
平成15年4月1日現在
階層 定義 川口市 蕨市 鳩ヶ谷市
3歳未満 3歳児 4歳未満 3歳未満 3歳児 4歳未満 3歳未満 3歳児 4歳未満
1 生活保護世帯 0 0 0 0 0 0 0 0 0
2 前年度分市民税非課税世帯 4,000 2,500 2,500 0 0 0 0 0 0
3 前年度分市民税均等割のみの世帯 8,000 5,500 5,500 7,200 5,030 5,030 6,000 4,500 4,500
  所得段階で分類 6段階 16段階 14段階
  最上位の階層世帯 60,000 29,000 25,000 56,870 25,790 21,720 58,000 28,000 24,300