3市合併推進議員の会発行のデタラメなビラに反論

 3市合併推進議員の会が3月定例市議会直後に発行した「3市合併推進議員の会NEWSNo2・号外〜緊急のお知らせ〜」(以下号外と略す)は、3市合併に関して住民投票を求める運動をした市民を誹謗中傷し、市民に誤解を与える内容ですので、問題点を指摘しておきます。
◆号外は「今回の住民投票条例案は党利党略の共産党を中心とする一部の議員と市長選に負けた人達の自己本位・自己保身の政治的な策謀」と言い、合併に反対する議員を「議員を辞めたくない人達」と決めつけいますが、求めている内容で判断するのではなく、始めから市民運動を敵視するようでは話しになりません。
◆号外は「合併を阻止するために純粋な市民を巻き込んだ」と表現していますが住民投票は、市民生活に大きな影響を与える合併問題について、合併をするかしないかを住民が決めるために行うのであり、合併を阻止するために行うではありません。

◆号外は「充分は合併情報を市民に提供しないで住民投票を実施することは市民に対する無責任」と言っていますが、合併のメリットとデメリットの情報提供は今でも十分行えるのに、市長はデメリットをほとんど知らせいません。実際にはメリットではないのに、歪めてメリットとして報道してきたものもたくさんあります。今までの市長の情報提供は公平ではなく、正確でもありません。

号外2面の直接請求に反対した理由への反論
◆号外は「1月5日の賀詞交換会の席上、田中市長は住民投票を実施することを明言している」と書いていますが、これはウソです。3月定例市議会初日の市長の所信表明でも住民投票を行うとは言いませんでした。
◆号外は「本当に市の将来を考えるのあれば、市民に対する十分な情報提供の後に実施することであり、時期尚早である」と言っていますが、投票時期の問題については、市議会各会は代表による協議が行われました。野党の各会派は、条例公布後30日以内に投票を実施するという条例案を生かしたいと思いつつも、条例案が否決になるよりも修正して可決した方が署名した市民の意向に沿うと判断し、投票日は市長が表明した8月上旬でもいいと譲歩しました。しかし、公明党と新政会は、投票率による成立要件を入れなければだめだといい、何%に設定するかを住民投票条例案を否決した後に協議しようと主張したので、話し合いは物別れになりました。時期尚早だから反対したという言い方は欺瞞です。
◆号外は「今回の条例案は、内容が未整備の条例案であり、多くの箇所の修正は、署名をした市民の皆さんに対して申し訳がない」と言っていますが、条例案は、昨年の4月に住民投票を行った朝霞市など4市の条例とほぼ同じであり、未整備の条例案ではあいrません。さらに、修正するのは申し訳ないから否決するというのは、あきれるばかりです。

小林議会運営委員長が辞任したことについて
◆号外は「委員長として議事をまとめきれず、審議中に職場放棄の辞表を突然提出」と書いていますが、小林議員が委員長を辞任したのは次の理由からです。
 市長が17日に住民投票条例案を市議会に提出したのを受けて、議会運営委員会で議会日程の調整が行われました。議会事務局の案は「3月29日に一般質問の前に意見陳述と質疑を行い、20日(彼岸の中日)に総務常任委員会を開催する」というものでしたが、それだと一般質問が深夜に及ぶ可能性があることや、「住民投票を求める蕨市民の会」の代表の都合がつかず意見陳述が出来ない等の不都合が多いことから、野党会派は日程案の変更を主張しました。しかし与党会派は全く応じようとしないので、小林議員は調整は無理と考え委員長職を辞職しました。それにより公明党の鈴木副委員長が委員長代理を務めることになり、委員長以外の委員の数が与党2名、野党3名になったことで事務局が案が可決されない状況になり、やっと与党が日程調整に応じ、22日の午後に本会議を開催し意見陳述と質疑を行い、その後総務常任委員会を開催すると決まりました。
 小林議員が辞職しなければ「市民の会」代表の意見陳述と参考人質疑は実現しなかったのであり、小林議員が委員長を辞任して議会を混乱させたと誹謗するのは許せません。