協議が不十分なまま新市建設計画を決定 〜合併協議会報告B〜

 新市建設計画は今年の2月に中間報告がされていましたが、事務事業の一元化の進行に伴って財政計画の数値変更等を行うことになっていました。しかし、7月1日に行われた新市建設計画策定委員会では、議員の任期と報酬の決定に伴う数値変更(議員の任期を2年間延長し、川口市の報酬にあわせると仮定して計算していたので、延長を1年半としたことによる修正)はしましたが、乳幼児の医療費助成制度の対象年齢を蕨市にあわせて小学校入学前までにすることによる事業費増(約4億円)については不十分な修正にとどまりました。また、分野別まちづくりの方針では、「緑の多い公園や緑地、広場の整備の推進」「都市生活に潤いを与える水辺空間の整備」等、耳障りのいい言葉が並んでいますが、具体的な事業の協議はされておらず、区画整理事業についてもたくさんの事業を羅列しているだけで、どの事業にどれくらいの予算を投入できるのかはせつめいされていません。「絵に描いた餅」のようなもので、実行の保証はありません。さらに、財政が非常に厳しくなる11年目以降についての財政計画はないままです。
 このように不十分だらけの計画なのに、7月12日の合併協議会では、それを新市建設計画として決定するという提案でしたので、私と鳩ヶ谷市の野島委員が反対の意見を述べましたが、3分の2以上の賛成(反対4名、裁決時に席を離れていた人4名)で決定してしまいました。何が何でも期日までに協議を終わらせようという強引な運営が目につきました。