9月定例議会終わる 問題が多い’03年度決算に11人が反対 合併問題で田中市長の辞職勧告決議出される

 9月定例市議会は、28日、請願・陳情3件、市長提出議案15件の他に、議員提出議案五件の討論・採決を行い閉会しました。
 日本共産党が紹介議員になった請願2件のうち、義務教育費国庫負担制度の堅持を求める請願書は全会派が賛成し、採択されました。教育基本法を守り生かすことを求める請願は、鈴木智議員が賛成討論を行ない、日本共産党の他、社民党、民主クラブが賛成しましたが、不採択となりました。
 1594名の署名を添えて提出された「(仮称)レクセルマンション蕨」建築計画の見直しに関する陳情書については、志村茂議員が「業者は建築のための手続きを進めており、時間的に余裕はないので、今議会で採択する必要がある」との賛成討論を行いましたが、新政会、公明党、市民ネット21が継続審査に賛成し、結論を先送りにしました。
 市長提出議案で賛否が分かれたのは5議案あり、一般会計決算認定は賛成12名、反対11名で、かろうじて可決という状況でした。日本共産党は清水直子議員が別掲の内容の反対討論を行いました。
 国保会計決算認定については、梶原秀明議員が、「国保税が払えない人に対して、状況の把握をせずに機械的に資格証明書(保険証と違い、医療機関で10割を払わねばならない)を発行していることは問題である」との反対討論を行ない、日本共産党と社民党が反対しました。水道会計決算認定については討論がなく、社民党だけが反対しました。
 議員提出議案は3本の意見書の他、日本共産党、市民ネット21、社民党、民主クラブの計11名の議員が「田中啓一市長に対する辞職勧告決議案」と「岡崎春雄議長の出処進退に関する決議」を提出し、強引に合併を推進した田中市長と、議長としての役割を果たさなかった岡崎議長に「責任をとる」よう求めました。両決議案は新政会と公明党が反対し、否決されました。

一般会計決算認定での清水直子議員の反対討論(要旨)

 市民合意がないまま合併推進のためにたくさんのお金が使われたこと、蕨駅西口再開発と中央第一区画整理に引き続き予算が投入されたこと、参加すべきでない同和研修に何回も職員を派遣していること等は無駄使いだ。一方、68歳、69歳の老人医療助成制度の廃止、及び乳幼児医療助成制度に患者一部負担を導入したのは福祉の後退である。また、公園の維持管理、校舎の改修、錦町区画整理、災害用備蓄品はもっと充実すべきだった。