一日も早く、蕨駅にエレベーターを!「市民の会」が、2度目の市長交渉 署名の総数は1万1014筆に

 11月10日、「蕨駅にエレベーター設置を求める市民の会」では、2度目となる市長交渉を行い、改めて、蕨駅にエレベーター設置が早期に実現できるよう財政負担も含めた蕨市の努力を求めました。また、前回の交渉以降よせられた3千7百3筆の署名を提出。これで市長宛に提出された署名の総数は1万1014筆となりました。

 冒頭、「市民の会」の梅村会長が、前回の交渉を受けて市長自らJRにエレベーター設置の件でJR大宮市所に行ったことを評価しながら、実現に向けて、一層の具体的な努力を求めました。これに対して田中市長は、蕨駅にエレベーターを設置してほしいという市民の要求に理解を示しつつも、JRの財政負担で設置すべきという考えに固執。国も補助に対して厳しい姿勢をとりつつあること、11万人の乗降客がある蕨駅はJRに大きな収益をもたらしているであろうこと、蕨駅の駅舎自体の建替えをしてほしいと考えていることなどをしめし、蕨市として財政上の補助を行なうことは理屈に合わないという市長の見解を繰り返しました。

 これに対して、参加者からは、お年寄りや障害のある方等だけではなく多くの人が望んでいること、既に最寄自治体が財政的な補助を行なうことが一般的になっていること、このままではみんなが設置を望みながら蕨駅にエレベーターが設置されない事態になりかねないことなど次々に語られました。また、「どのようにしたら実現できるか真剣に考えてほしい。道筋を明らかにするのも市長の責任」との要望も出されました。

 これに対して市長は、市長が再度JRを訪問することも含め、JRの考えを求めるなど働きかけていくことを約束しました。

 交渉後、参加者からは「市長はここまで積み上げられた願いを無駄にしてほしくない」等の感想が語られました。「市民の会」では今後も引き続き、宣伝や署名に取組むとともに、JRや市長との交渉を行なっていくことにしています。

 この日の交渉には日本共産党蕨市議団の鈴木智市議・梶原秀明市議が参加しました。