「監査委員の選任の同意」に日本共産党は反対
「視察中の競艇」をめぐる住民監査請求への監査結果は、同意できない

 6月3日、本会議での議案第44号「監査委員の選任の同意について」の採決で日本共産党は野田光二・蕨市監査委員を継続して選任することに反対しました。それに先立ち反対討論を行なった鈴木さとし市議は、1月24日付で市民から行なわれた住民監査請求に対して野田監査委員が行った監査結果が納得できるものではなかったことを討論で表明しました。

「視察中の競艇」は大問題 監査結果・監査結果には市民からも批判

 そもそもこの問題は、昨年11月8日から10日に行われた総務常任委員会の行政視察で、自民党の岡崎春雄議長(当時)と公明党の鈴木いわお議員(当時)が、鳥栖市への視察予定を勝手に変更し、当初予定になかった福岡競艇場に行き、その際、舟券を購入したというもの。2人は事実を認め、鈴木巌議員は議員辞職、岡崎議長は「視察は参考になった」などといいつつも、議長を辞任しています。
  これに対して市民から、2人の旅費の半額の返還とともに、蕨市議会での視察をめぐる手続きの不備を指摘する住民監査請求が出されていました。
  これに対する監査結果は3月25日公表されましたが、福岡競艇場への「視察」については総務常任委員会の所管事項でないとは断言できないとして、当初の予定を勝手に変更したことの是非を判断しないまま、「請求人の主張には理由はない」と結論付けました。
  日本共産党は、2人の行動は、公費による視察予定を外れたものであり、この監査結果については重大な問題があると考えます。